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【2026年版】Moodleの導入ガイド|バージョン・サーバー選びからインストール、つまずきやすいポイントまで

無料で使える学習管理システムMoodleの導入手順を、2026年9月時点の情報で解説。長期サポート版の選び方、PHP 8.3以上などのサーバー要件、Moodle 5.1からのpublicフォルダ、cronの設定、つまずきやすいポイントを紹介します。

こんにちは。ココナラでMoodleの導入代行をしているウェブエンジニアのアメンボです。「社内研修をオンライン化したい」「授業の教材や小テストをまとめて管理したい」というご相談で、よく候補にあがるのがMoodle(ムードル)です。

Moodleは無料で使える学習管理システム(LMS)ですが、WordPressに比べるとサーバーの要件が厳しく、最初の構築でつまずく方が少なくありません。この記事では、2026年9月時点の情報をもとに、導入前に決めること、サーバー選び、インストールの流れ、つまずきやすいポイントを紹介します。

結論:まず「バージョン」と「サーバー」を決める

  1. 長く使うなら、長期サポート版(LTS)を選ぶ。2026年10月には次のLTSであるMoodle 5.3が予定されている
  2. 最近のMoodleはPHP 8.3以上など要件が高いので、レンタルサーバーが対応しているか先に確認する
  3. 定期実行(cron)を1分ごとに動かせるサーバーを選ぶ
  4. Moodle 5.1以降は、公開用フォルダがpublicフォルダに変わったので、古い手順書のままでは設置できない

Moodleでできること

  • コースごとに教材(PDF、動画、Webページ)を配布する
  • 小テストを作り、自動で採点する
  • 課題の提出を受け付け、採点やコメントを返す
  • 受講者ごとの進み具合や成績を確認する
  • フォーラムで質問や意見交換をする

「教材を置く場所」だけでなく、「誰がどこまで学んだか」を管理できるのがLMSの強みです。

導入前に決めておくこと

どのバージョンを使うか

Moodleは毎年4月と10月に大きなバージョンアップがあり、そのうち一部が長期サポート版(LTS)になります。2026年9月時点の状況は次のとおりです。

バージョン リリース セキュリティ修正の終了
Moodle 4.5(LTS) 2024年10月 2027年10月
Moodle 5.1 2025年10月 2027年4月
Moodle 5.2 2026年4月 2027年10月
Moodle 5.3(LTS) 2026年10月予定 2029年10月予定

これから新しく始めるなら、10月に予定されている5.3(LTS)を待つか、5.2で始めて5.3へ上げるのがおすすめです。頻繁にバージョンアップする手間をかけたくない場合は、LTSを選ぶと安心です。

何人くらいで使うか

数十人程度の研修や授業なら、条件を満たすレンタルサーバーでも動かせます。数百人が同じ時間に小テストを受けるような使い方では、VPSなど性能を調整できるサーバーを検討しましょう。

サーバーの要件(Moodle 5.2)

項目 要件
PHP 8.3〜8.4(64bit版)
データベース MariaDB 10.11以上、MySQL 8.4以上、PostgreSQL 16以上 など
PHPの拡張機能 curl、gd、intl、mbstring、xml、zip など
メモリ(memory_limit) 最低96MB、推奨128MB以上
定期実行(cron) 1分ごとの実行を推奨

レンタルサーバーを選ぶときは、PHPとデータベースのバージョン、cronを1分間隔で設定できるかを必ず確認してください。サーバーによってはcronの最短間隔に制限があり、Moodleのお知らせメールや削除処理がなかなか動かない原因になります。

インストールの流れ

  1. データベースを作る:文字コードはutf8mb4にします。Moodle用のデータベースとユーザーを用意しておきます
  2. Moodle本体を設置する:公式サイトからダウンロードしてサーバーにアップロードします。Moodle 5.1以降は、Webサーバーの公開フォルダ(ドキュメントルート)をMoodleの中のpublicフォルダに向ける必要があります
  3. データ保存用フォルダ(moodledata)を作る:アップロードされたファイルなどを保存する場所です。ブラウザから直接見えない場所(公開フォルダの外)に作ります
  4. インストーラーを実行する:ブラウザでサイトにアクセスし、言語で日本語を選んで、画面の案内に沿ってデータベースの情報や管理者アカウントを入力します
  5. cronを設定する:サーバーの管理画面から、Moodleの定期実行スクリプトを1分ごとに実行するよう設定します

つまずきやすいポイント

環境チェックでエラーが出る

インストーラーの環境チェックで、PHPの拡張機能が足りない、max_input_varsが小さい(5000以上が必要)といったエラーが出ることがあります。レンタルサーバーなら、管理画面のPHP設定(php.ini)から変更できることが多いです。

公開フォルダの設定

Moodle 5.1以降で、本体フォルダをそのまま公開すると正しく表示されません。レンタルサーバーでドキュメントルートを変更できない場合は、設置する場所を工夫する必要があります。

メールが届かない

パスワードの再設定や通知メールが届かない場合は、サイト管理の「送信メール設定」でSMTPサーバーを設定します。

大きなファイルをアップロードできない

動画などの教材がアップロードできない場合は、PHPのupload_max_filesizeとpost_max_sizeを見直します。動画はYouTubeの限定公開などで配信し、Moodleにはリンクを置く方法も手軽です。

導入したあとに続けること

  • バージョンアップ:セキュリティ修正は2か月ごとに出ます。LTSでも、サポート期間の中で小さな更新は続けましょう
  • バックアップ:データベースとmoodledataフォルダの両方を定期的に保存します
  • プラグインの確認:追加したプラグインが新しいバージョンに対応しているか、更新の前に確認します

まとめ

Moodleは、教材の配布から小テスト、成績の管理までを無料でそろえられる便利な仕組みです。その一方で、最近のバージョンはサーバーの要件が上がり、公開フォルダの構成も変わっているため、導入前にバージョンとサーバーをしっかり決めておくことが成功のポイントです。

「サーバー選びから相談したい」「インストールでエラーが出て進めない」という場合は、Moodle導入代行でお手伝いしています。お気軽にご相談ください。

参考:Moodle Releases(Moodle Developer Resources)、PHP – MoodleDocs、Cron – MoodleDocs

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