※2026年9月に内容を全面的に更新しました。
こんにちは。アメンボです。WordPressでサイトを運営していると、プラグインの追加やテーマの変更、PHPのバージョンアップなど、「本番サイトでいきなり試すのは怖い」という場面が必ず出てきます。そこで用意しておきたいのが、本番サイトをそのままコピーしたテスト環境(ステージング環境)です。
難しそうに聞こえますが、今はサーバーの機能やプラグインを使えば、だれでも数分で作れます。この記事では、WordPressのテスト環境を作る方法を3つ紹介し、どれを選べばよいかと、作ったあとに必ずやっておきたい注意点をまとめます。
結論:まずは契約しているサーバーのコピー機能を使う
先に結論です。迷ったら次の順番で選べば間違いありません。
- サーバーのコピー/ステージング機能(ConoHa WING、エックスサーバーなど)… いちばん簡単で確実
- プラグイン「WP STAGING」… サーバーに機能がない場合
- ローカル環境「Local」… 自分のパソコンで自由に試したい場合
ちょっと機能を触ってみたいだけなら、ブラウザだけで動く「WordPress Playground」という選択肢もあります(最後に紹介します)。
なぜテスト環境が必要なのか
私はWordPressの引っ越しやトラブル対応の依頼を受けることが多いのですが、相談のきっかけで多いのが次のようなケースです。
- プラグインを更新したら画面が真っ白になった
- サーバーのPHPバージョンを上げたら、管理画面に入れなくなった
- テーマを切り替えたらレイアウトが崩れ、元に戻し方がわからない
どれも、先にテスト環境で試していれば防げたものです。本番サイトは「お客さまが見ているお店」なので、工事は裏でやってから反映する、と考えるとわかりやすいと思います。
3つの方法の比較
| 方法 | 難しさ | 費用 | 本番への反映 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|
| サーバーの機能 | かんたん | 無料(プラン内) | サーバーによる(多くは手作業) | 対応サーバーを使っている人 |
| WP STAGING | かんたん | 無料(反映は有料版) | 有料版のみ | サーバーに機能がない人 |
| Local | ふつう | 無料 | 手作業(移行プラグイン等) | テーマ開発やじっくり検証したい人 |
方法1:サーバーのコピー/ステージング機能を使う
国内の主要なレンタルサーバーには、WordPressを丸ごとコピーする機能が用意されています。データベースの移行も自動なので、いちばん失敗がありません。
ConoHa WINGの場合(サイトコピー)
- コントロールパネルでテスト用のサブドメイン(例:test.example.com)を追加する
- 「サイト管理」→「アプリケーションインストール」で、インストール方法に「サイトコピー」を選ぶ
- コピー元に本番サイト、コピー先にテスト用のサブドメインを指定して実行する
サブドメインが用意できない場合は、サブディレクトリ(例:example.com/test/)にコピーすることもできます。
エックスサーバーの場合(WordPressサイトコピー)
サーバーパネルの「WordPress簡単インストール」→「インストール済みWordPress一覧」から、本番サイトを同じサーバー内の別のドメイン(テスト用のサブドメインなど)へコピーできます。コピーは「データ全体」と「テンプレートのみ」から選べます。なお、テスト環境の内容を本番へ自動で反映する機能ではないので、確認できた変更は本番で同じ手順を行います。
法人向けの「XServer for WordPress」には、ステージング環境の作成と本番との同期(反映)機能が用意されています。
なお、管理画面のメニュー名や手順は変わることがあるため、実際の操作は各サーバーの公式マニュアルもあわせて確認してください。
方法2:プラグイン「WP STAGING」を使う
サーバーにコピー機能がない場合は、プラグインの「WP STAGING」が便利です。本番サイトの中に、サブディレクトリ(例:example.com/staging/)としてテスト用のコピーを作ってくれます。
- 本番サイトに「WP STAGING」をインストールして有効化する
- 管理画面の「WP Staging」→「Staging Sites」から新しいステージングサイトを作成する
- 名前を付けて複製を実行し、完了後に表示されるURLからテストサイトにログインする
無料版でもサイトの複製とバックアップができます。ただし、テスト環境で加えた変更を本番へ反映(Push)する機能や、サブドメインへの複製は有料版の機能です。無料版の場合は、テスト環境で手順を確認し、同じ作業を本番で行う、という使い方になります。
方法3:自分のパソコンに「Local」で作る
「Local」は、自分のパソコン(Mac / Windows)の中にWordPressを動かせる無料アプリです。インターネットに公開されないので、テーマ開発や大きな改修をじっくり試したいときに向いています。
- Localをダウンロードしてインストールする
- 「新しいサイトを作成」でWordPressを立ち上げる
- 本番サイトのデータを持ってくる場合は、移行プラグイン(All-in-One WP Migration など)で書き出したファイルを読み込む
サーバーとはPHPのバージョンや設定が異なることがあるので、最終確認は方法1か2の環境で行うと安心です。
番外編:ブラウザだけで試せる「WordPress Playground」
「プラグインをちょっと触ってみたい」程度であれば、公式の「WordPress Playground」がおすすめです。ブラウザでページを開くだけで、インストールなしにWordPressが立ち上がります。ただし基本的にはお試し用で、本番サイトのコピーを検証する用途には向きません。
テスト環境で必ずやっておきたい3つのこと
1. 検索エンジンにインデックスさせない
テスト環境が検索結果に出ると、本番サイトと内容が重複してしまいます。テスト環境の「設定」→「表示設定」で「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」にチェックを入れましょう。あわせて、サーバーのアクセス制限(Basic認証など)でパスワードをかけておくと、第三者に見られる心配もなくなります。
2. メール送信や外部連携を止める
お問い合わせフォームの通知、予約・決済、外部サービスとの連携などは、テスト環境でも本物と同じように動いてしまうことがあります。テスト中にお客さまへメールが届いた、ということがないよう、送信先を自分のアドレスに変えるか、機能を止めてから作業してください。
3. 本番に反映するときは「上書き」に注意
テスト環境を本番へ丸ごと反映すると、テスト中に本番側で増えたコメントや問い合わせ、注文などのデータが上書きされて消えることがあります。反映の前には必ず本番のバックアップを取り、更新の少ない時間帯に作業するのがおすすめです(バックアップの注意点はこちらの記事で解説しています)。
まとめ
WordPressのテスト環境は、今ではサーバーの機能やプラグインで数分あれば作れます。まずは契約しているサーバーのコピー機能を確認し、なければWP STAGING、じっくり開発したいならLocal、という順番で選んでみてください。
「テスト環境を作ったものの、本番への反映が不安」「プラグインの更新でサイトが表示されなくなった」といったご相談もお受けしています。WordPressの引っ越しやトラブル対応でお困りの際は、お問い合わせからお気軽にご連絡ください。



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