NOTES

WordPressのバックアッププラグインは「入れっぱなし」が危ない|定期メンテナンスのチェックリスト【2026年版】

WordPressのバックアッププラグインを設定したまま放置していませんか?容量の圧迫、同じサーバー内だけの保存、復元を試していないなど、現場でよく見る失敗例と、サーバーの自動バックアップとの組み合わせ方、3か月に1回のメンテナンス・チェックリストを紹介します。

※2026年9月に内容を全面的に更新しました。

こんにちは。CoconalaやLancersでWordPressのサポートを中心に活動しているウェブエンジニアのアメンボです。サイトの引っ越しやトラブル対応をしていると、よく見かけるのが「バックアッププラグインを入れたまま、何年もメンテナンスしていない」ケースです。

結論から言うと、バックアッププラグインは「入れておけば安心」ではありません。設定したまま放置していると、いざというときに使えないバックアップになっていることがよくあります。

とはいえ、プラグイン自体を否定するつもりはありません。適切に設定し、ときどき点検していれば、記事やデータを失う事態はほぼ防げます。この記事では、現場でよく見る「あるある」と、今日からできるメンテナンスのチェックリストを紹介します。

バックアッププラグインあるある

あるある1:何年も放置され、サーバー容量を圧迫している

いちばん多いのが、バックアップを設定したまま何年も放置されているケースです。バックアップファイルがサーバー内にたまり続け、容量がいっぱいになってエラーが出ていることがあります。

さらに困るのは、容量不足のせいですでに最新のバックアップが取れていないのに、誰も気づいていないことです。古いバックアップファイルは定期的に削除し、保存する世代数(何個まで残すか)を設定しておきましょう。

あるある2:更新頻度に対してバックアップが多すぎる

次に多いのが、記事の更新頻度よりバックアップの頻度のほうが高いケースです。たとえば月に1回程度更新するブログなら、バックアップも月1回(更新した直後)で十分です。毎日バックアップしても中身はほとんど同じで、容量とサーバーの負荷を消費するだけです。

サイトの種類 バックアップ頻度の目安
月に数回更新するブログ・会社サイト 週1回〜月1回
毎日更新するメディア 1日1回
問い合わせ・会員・注文が日々増えるサイト データベースは1日1回以上

あるある3:バックアップが同じサーバーの中にしかない

プラグインの初期設定のままだと、バックアップファイルがWordPressと同じサーバーの中に保存されていることがあります。これでは、サーバーの障害やマルウェア感染、誤ってファイルを消してしまったときに、本体と一緒にバックアップも失われてしまいます。Google DriveやDropboxなど、サーバーの外にも保存するのが基本です。

あるある4:一度も復元を試したことがない

「バックアップは毎日取れている」と安心していても、いざ復元しようとしたらファイルが壊れていた、途中で止まって戻せなかった、というケースもあります。バックアップは戻せて初めて意味があるので、テスト環境で一度は復元を試しておくと安心です(テスト環境の作り方はこちらの記事で紹介しています)。

あるある5:プラグイン自体が更新されていない

バックアッププラグインもほかのプラグインと同じで、更新を止めていると不具合や脆弱性の原因になります。長いあいだ開発が止まっているプラグインを使い続けている場合は、別のプラグインへの乗り換えも検討しましょう。

まず確認したい:サーバーの自動バックアップ

最近のレンタルサーバーの多くは、サーバー側で自動バックアップを取ってくれています。たとえばConoHa WINGやエックスサーバーは、過去14日分のバックアップを自動で保存し、管理画面から復元できるようになっています(エックスサーバーは全プラン無料)。

おすすめは、次の2本立てにすることです。

  1. サーバーの自動バックアップ:直近2週間くらいのトラブルは、これで戻す
  2. プラグインでサーバーの外に保存:サーバー自体のトラブルや、2週間以上前の状態に戻したいときの保険

サーバーの自動バックアップは、復元すると対象のフォルダが丸ごと上書きされます。バックアップを取った日以降に追加した記事や画像は消えるので、復元の前に「いつの状態に戻すか」をよく確認してください。

プラグインを使うなら:UpdraftPlusの設定例

プラグインを使う場合、定番は「UpdraftPlus」です。無料版でも、定期バックアップ、Google Drive・Dropbox・Amazon S3などへの保存、管理画面からの復元ができます。

  1. 「設定」→「UpdraftPlus Backups」→「設定」タブを開く
  2. ファイルとデータベースそれぞれのバックアップ頻度と、保存する世代数を設定する(例:ファイルは週1回・2世代、データベースは毎日・7世代)
  3. 保存先にGoogle DriveやDropboxを選び、連携する
  4. 「今すぐバックアップ」で1回実行し、保存先にファイルが届いているか確認する

なお、「All-in-One WP Migration」はサイトの引っ越しには便利ですが、定期バックアップの用途には向きません。無料版は読み込めるファイルサイズにも制限があります。

3か月に1回のメンテナンス・チェックリスト

  • 最新のバックアップの日付が、想定どおりの新しさになっているか
  • サーバーの外(Google Driveなど)にもバックアップが届いているか
  • 古いバックアップが残りすぎて、サーバー容量を圧迫していないか
  • バックアッププラグインが最新版に更新されているか
  • サイトの更新頻度に対して、バックアップの頻度が多すぎ・少なすぎになっていないか
  • 半年に1回程度、テスト環境で実際に復元できるか試したか

まとめ

バックアッププラグインは、入れて終わりではなく「ときどき点検する道具」です。サーバーの自動バックアップを基本に、プラグインでサーバーの外にも保存し、3か月に1回はチェックリストで確認しておけば、万が一のときにも落ち着いて対応できます。

「バックアップから戻せなくなった」「サイトが表示されない」「サーバーを引っ越したい」といったご相談もお受けしています。お困りの際はお問い合わせからお気軽にご連絡ください。

COMMENTS

コメント

まだコメントはありません。記事の感想やご質問をお気軽にどうぞ。

コメントを書く

メールアドレスが公開されることはありません。 名前とメールアドレスは必須です。コメントは確認後に表示されます。

CONTACT

Talk about
your idea.

要件が固まっていない段階でも構いません。Web、AI、Moodle、WordPress、インフラの相談を、課題整理から。